働きながら独学で3回の行政書士試験を経験し合格した高卒中年サラリーマンの私が行政書士を目指した理由は、4つありました。
① 一生に一度は個人事業主として、起業したかった。 ② 「高卒!?」という学歴を、学歴ではない何か代わるもので劣等感を補いたかった。 ③ 単純に「士業」への憧れ。 ④ 今の環境を変えたい!自由を手にれたい!
一生に一度は個人事業主として、起業したいという気持ち。
若いころに結婚し、子ども授かり、40歳を過ぎて二人の子どもも成人になってくると今までにはない自分の時間が増えてきました。
仕事では、中間管理職の立場で上司からの指示、部下へ指示、そして管理。「仕事をしている!」という実感はなく、ただ、毎日何かしら発生するトラブルの対処や報告連絡事項のメールの作成をする日々…。
このままでいいのかな〜。と、毎日通勤で乗っている電車の中で悶々としていました。
50代に近いサラリーマンの皆さんもこの気持ちに共感できる方って少なからずいるかと思うんです。
このままでいいのか。
オレはこの仕事をこのまま続けたいのか。
いや、もっと違うことがしたい。
自分で何もかも、判断して、決めて、実行して、結果が出てくる。
やっぱり一度は独立して、何かチャレンジしてみたいな、という思いが40歳を過ぎたくらいから次第に強くなってきました。
「高卒!?」という学歴を、学歴ではない何か代わるもので劣等感を補いたかった。
私は兄妹3人で、真ん中の次男です。
兄は地元でそこそこ進学校で有名な高校を出て、4年生大学を卒業。妹も高校は私より少し学力が高い高校を卒業して、そこそこ有名なお嬢様大学!?を卒業しています。
勉強をしていなかった私自身が悪いので、兄妹の学歴に一切否定することはないのですが、なんとなく昔から現在に至るまで、高卒であることに引け目をずっと感じておりました。
これから大学に行くという選択肢はなかったのですが、生きていく上で何かしらの武器と、その証を手に入れて、学歴に代わるもので自分の心の奥底にある劣等感を拭い去りたかったのです。
15年前に宅地建物取引士(当時は宅地建物取引主任者)の国家資格を独学で2年間勉強して合格しましたが、その合格では心の奥底の引け目は拭いきれませんでした。
ただ、幸いなことに、宅建以外にも二級土木施工管理技士や運行管理者など、今の会社に在籍しながら様々な資格を手に入れることができたので、会社にしがみつくような気持ちには一切なっておらず、働いていても辞めてもなんとかなるや〜ぐらいに常に思えるようになっているので、今でもすごく楽な気持ちで仕事に行くことができています。
実は、ここ、今になってはけっこう重要です。
単純に「士業」への憧れ。
いろいろな起業家がいる中で、●●士、●●書士はいいな〜と、感じておりました。
その理由は、
- ●●士、●●書士=個人事業主。
- 知識がそのままお金になる=原資が自分。
- 開業時の資金が少額で済む=ランニングコストがかからない(在庫を持たない)。
- 「先生」と呼ばれる。(うらやましかった…)
- 人の役に立てそう。
以上、士業に憧れた理由は大きく5つです。何か事業を起こすときには、投資が必要ですが、士業で起業する場合、PCなど必要最低限で良さそうなのは魅力的だと思ったんです。
自由を手に入れたい!今の環境を変えたい!
15年以上サラリーマンとして会社の「組織」というものに属し、まして管理職という仕事をするようになって、調整業務や部下のマネジメントなどが主となり、仕事をする上での達成感や喜びなどが薄れてきたな…と感じました。
管理職という職種に就けたことは後悔しておりませんが、上司のいうことに従い、部下には耳を傾ける日々。このままでいいのかな〜と自問自答しておりました。
コロナ禍になってより一層にその気持ちが強くなった感じです。
元々トラックドライバーをやっていた期間が長かったので、組織というものに縛られている感じが窮屈に感じておりましたし、とにかくこのままでは自分の成長も停滞するし、もっと自分の可能性に期待して何かにチャレンジしてみるいい機会だと思ったんです。
人生終盤は地域貢献できたらと考えていた。
別のブログでも綴っていますが、私の住んでいるところは東京に程近い県ですが、住んでいる部落は過疎化が進み、高齢化と空き家問題が発生している地域です…。
そんな地域で育った私ですが、若い頃はヤンチャだったので、親や周り近所のかたにお世話になったし、迷惑もかけてきたので、何か自分のできることで恩返しができたらな…と漠然と思っておりました。
行政書士を目指そうと思ったとき、行政書士にしかできない地域貢献のあり方ってあるんじゃないかな…?と思ったんですよね〜。
合格した今だからわかることですが、行政書士の知識を活かして地域の問題解決のお手伝いができることってけっこうあるんですよね!
自治会の法人化の相談だったり。
地域の青年組織の規約・規程の作成のお手伝いだったりと。
意外とあります…。