行政書士試験を志すことを決めた私は、まず、この試験制度を知ることから始めて戦略を練ることから始めました。
合格基準点と足切り点数
行政書士試験の科目は全部で6科目ありますが、その中でも下記ののような構成の試験となり、宅建や司法書士と違って、絶対的評価の試験です。ですから基準となる点数(合計180点以上)を取れば必ず受かります。ただ、法令関係と一般知識(令和6年から「基礎知識」)には足切りがありますので、各々その点数に達していないと合格しません。
① 法令等の足切り点数→122点
② 基礎知識の足切り点数→20点
③ ①と②の合計の得点→180点以上
科目別出題問題数と得点配分は、下の表のようになります。
見る限り行政法の「112点」という得点配分が高いことがおわかりだと思います。次いで民法の「76点」。これで集中的に学習しなければならない科目がわかったと思います。
試験日程と試験時間
例年11月の第二日曜日に実施され、試験時間は13:00〜16:00までの3時間となっています。
社労士、司法書士は朝から夕方までの1日の試験ですが、行政書士は午後からの3時間という短い時間での勝負となります。個人的には短いから試験はそこまでではないんだろう??と最初は甘く見ておりましたが、3時間の中でいかに戦略を立てて解いていくか、にかかっており、解き方を誤るとあっという間に3時間が経ってしまい、基礎知識の足切りにあうはめになりますので、試験前に模擬試験などで本試験の時間配分をトレーニングした方が良いです。
私は不合格だった過去2回とも3時間以内で解き終わりませんでした。2回目受験のときは最後の一般知識問題の残り3問を適当に埋めた記憶があります。
他の受験サイトやYouTubeなどでも解き方の順序をアドバイスしておりますが、ここはホントにアドバイスを真摯に受け止めて解き方順序、時間配分調整をキッチリとしておいた方が良いです。
過去10年間の受験者数・合格者数と合格率
直近3年を見てみると、受験者数は微妙に減少しておりますが、合格率は上がっております。
しかし、私も受験した過去3回のうち2023年度の択一試験は、難しく感じました。特にスラスラ解けると予想していた得点源である行政法が難化傾向にあり、時間を要してしまいました。憲法については、いろいろなサイトでも公開していますが、2023年度は本当に難しかった感じが否めません…。
合格率は上がっておりますが、受験生のレベルが年々上昇しているのでないかな〜と私は考えております。2024年度試験から一般知識から「基礎知識」へ名称が変更され、業務に関し必要な基礎知識と定義づけられておりますので、今後の試験は、より実務に直結した内容が出題されるのではないかと予想されております。
合格後にすぐ開業される方にとっては、実務に直結してくるので良いですよね。
合格者の年齢層
行政書士試験研究センターの令和5年度受験者・合格者データーからみると40代と50代の方でほぼ半数を占めております。この年代の方々に興味を持たれる資格だということと、この年代の方々が一番頑張っている!という結果になってます。
ですから、これをご覧になられれている40代、50代の方々、自信を持ってください!頑張れば必ず受かります!
合格までの学習時間について
合格までの学習時間(総勉強量時間)についてですが、いろいろな予備校、ブログ記事などで書かれている時間(600時間〜1000時間)というのは合格までの累積時間ではなく単年度の総勉強量時間だと思います。
私の勉強量でいうと、下のような感じです。
・2021年度:500時間くらい
・2022年度:700時間くらい
・2023年度:1000時間くらい
単年度の学習時間だとすると、公開されている時間はほぼ間違いない感じですね。ただ、累積学習時間だとすると、私は2200時間くらいは勉強していることになりますね。
あと、私が過去3回受験した経験を元に、試験直後の手応え・感想はこんな感じです。
2021年度:ちょっと厳しいな…。
2022年度:くそ〜!あとちょっとだったな。運が良ければ、受かるかも!?
2023年度:よし!やるだけやった!おそらく記述も大丈夫だと思う!
写真とともに感想を述べるとこんな感じです。
受験した年の翌年に、20点づつ得点が上がっていった感じで、得点とともに着実に法律知識が備わっていったことを実感していましたね。
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