働きながら独学で3回目の受験で行政書士試験に合格した高卒中年サラリーマンの私が、合格した令和5年度行政書士試験本試験で解いた記述式リアル解き方と採点について分析してみました!
先にお伝えしておきますが、行政書士試験の記述式の採点は完全に合っていなくても部分点があります。
今回の記事はその部分点があるということを裏付けるものでもありますので、興味がある方はぜひ最後までお読みください。
本試験での解答順
行政書士試験の試験時間は3時間という問題の量と難易度に比較して短く、解答していく上で時間配分がとても大切だと過去2回の受験で身に染みて感じておりました。
本試験前に伊藤塾の模試2回を通して解く順番と時間を意識して取り組み、なんとかギリギリ3時間で解くことができました。
私の場合、いろいろ考えた末に記述式の解答は、前段にもっていきました。
問題を解く前にすべきこと。
まず一番最初は、試験官が「初めてください。」と号令をかけて一番最初にやったことは、問題冊子のページ数の確認と汚れや破れがないかの確認をザッと行いました。
特に注視したのは、ページの真ん中のホチキス綴込み部分のページです。
ページの抜けや重複される可能性が一番高いであろう箇所と思ったからです。
令和5年度の問題集でいうとP28、P29の部分です。
もし、冊子の綴込みミスでこのページがすっぽり抜けていたとしたら裏面も合わせると4問の抜けがあるということになります。
このタイミングでちゃんとチェックしておかないと仮にページ抜けがあったとしたらものすごい時間のロスが発生することになるので、その辺りを中心にチェックしました。
得点配分が高い記述式は最初に落ち着いて解く!
いろんな予備校の講師の方が記述式の解く順番は早めのほうが良いとおっしゃっていますが、私もそのほうが良いと思いました。
記述だけでも3問で60点の配点がありますし、部分点の配慮もありますので落ち着いて問題文を読んで、少し多めの時間を取って45字以内で論点をまとめる作業を行った方が確実に高得点を取りに行けるな、と思ったからです。
1回目の受験のときは1問目から順番に解いて行きましたが、記述式の問題のときに一般知識の問題を解く時間を差し引いた残り時間がごく僅かだと気づき、焦った記憶がありました。
焦ると記述式の問題文を読んでもなかなか頭に入ってくることが難しく、最終的に時間オーバーになってしまったので、きちんとした受験戦略が必要だと感じ、本試験での解答順序として一番最初にもっていきました。
記述式の正答より部分点を分析!
結果的に令和5年度の試験の記述式は解答順を前段にもっていて正解でした。
3問とも、行政法、民法の基礎力を聞かれている問題で、ちゃんと条文を繰り返し引いていた人、過去問を理解して解いていた人はかなりの得点を取れていたのではないかと推測します。
行政法 | 差し止め訴訟について |
民 法 | 物上代位について |
民 法 | 契約不適合責任について |
行政法は、各講座でも予想していたところもあったかと思うので対策されている受験生はけっこういたのではないでしょうか。
記述式問題の2問目の物上代位の問題は、過去に出題があったので、記述としての対策は手薄であったかもしれませんが、聞かれていることは一般的な内容だったと思うので、択一過去問をしっかりと理解しながら繰り返し解いていれば書けた問題だったと思います。
記述式問題の3問目の契約不適合責任にいつても同様だと思います。
それではさっそく令和5年度の私の記述式の得点と私の解答を見ていきましょう。
48点/60点の得点で、合格点の180点を上回ることとなった高配点した。
ここからは本試験で下書きをした内容を元に実際に何点を取っていたのか分析(予想)をしていきたいと思っています。
行政法の記述式問題と私の解答です。
差し止め訴訟と同時に仮の差し止めの申し立てに関する問題でした。
被告適格以外はほぼ模範解答と合っていました。
おそらくここで12点くらいの部分点の得点はあったかと思います。
続いて記述式問題2問目と3問目の民法の問題です。
問題45問は物上代位の問題でしたが、肝心な「物上代位」という文言を入れ忘れてしまいました。
しかし、それ以外のキーワード「払い渡す前に」と「火災保険金債権を差し押さえる」という文言が入っておりますので、この問題も確実に部分点があったはずです。
問題46問は契約不適合責任に関する問題でしが、この問題はほぼ満点に近い点数を取れているのではないかな〜と思っておりました。
令和5年度の記述式問題は、択一問題が難化した年度でしたので、記述式は3問とも解き易い問題が出題されておりましたので、落ち着いて解けば確実に30点以上の得点は稼げたと思います。
私が思う試験センターの記述式点数配分は…
・行政法→14点
・民法(物上代位)→14点
・民法(契約不適合責任)→20点
ではないかな〜と、勝手に予想しています。
記述式を後回しにしてしまうと、焦ってせっかく高得点を取れるのにそのチャンスを逃してしまった可能性が非常に高かったため、やはり先に解いておいて大正解でした。
本試験において、焦りは禁物です。
適切な時間配分をして、事前に時間配分通りに本試験の解答を進められるか模擬試験を活用して検証しましょう。
そして、条文と肢別過去問の繰り返しは非常に有効だったんだな〜と実感しました。
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